バハールの涙
昨年ノーベル平和賞を受賞された方もヤジディ教徒でしたよね。主人公の女性がまさしく平和賞を受賞された方と似た境遇なので、とてもタイムリーな題材ですね。
今の日本の地上波TVのニュースや全国紙の国際面だけを見ていても、全く世界情勢について理解出来ない状況になって久しい。
この映画を見る前に少し中東の情勢について情報があると理解の助けになると思います。
凄惨な戦場のシーンもあるので見る人を選ぶ作品だと思いますが、戦闘員とジャーナリスト。2人の登場人物の描写に絞りつつも背景にある国際情勢もしっかり描かれている、脚本がしっかりした良い映画だと思います。
劇中の従軍ジャーナリストの「人々はサイトをクリックして終わり。みんな真実よりも将来の夢や希望を見たがっている」という台詞が印象に残りました。
お気楽や分かりやすさが重用される風潮に違和感を感じる方のココロには響くと思います。