「X-MEN:フューチャー・アンド・パスト」、これ公開当時どんな評価だったんですかね。概ね好評みたいですけど。今頃になって見ましたがとんでもなくおもしろかったです。ブライアン・シンガーのストーリーテリングが自分は好きみたい。
X-MENは殆ど見ていなくて、これの前作の「ファースト・ジェネレーション」くらい。あちらはまあまあおもしろかったんですけど時代性のせいなのかセクシズムがやたらと前に出てくるのでマシュー・ヴォーン作品との相性の悪さを感じました。そのせいか、繊細な人物の描き方といい余計に素晴らしく感じました。エリック、チャールズ、ミスティークの三角関係素晴らしい。ミスティークはとても良いキャラクター設定。
マイノリティの悲哀、「未来は変えられる」という昔ならお決まりのSFのセリフが、この現代においてよりポリティカルな響きと痛切さをもって表現されていて、未来は変えられても失われた人間関係は元に戻らない哀しさといい。とても好きな物語になりました。