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「スプリット」、(ネタバレあり) 

ケイシーの聡明さに違和感を感じた序盤。しかし、それが徐々にケーススタディされた忌まわしい記憶によるものだと明らかにされていく脚本。タイトル含めて無駄がなく必要なものしかない。ケイシーは父親からも分断された娘であるということも含んだ題だ。

少女がモンスターを倒す、自分のトラウマの殺す物語にならなかったのは、これが傷を負った者たちが解放される話ではなく、常識的な世間から「分断」されて生きていく物語なのだからと思う。

ケイシーは誰にも見せなかったものをあの悍ましいものに見せ、そして承認される。こんなストーリーテリングができるのはシャマランもきっと人と世界から断絶を味わった者だからに違いない。

ケイシーのラストショットの眼力に留まらず、アーニャ・テイラー・ジョイの演技力に感服した。

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