I (Tamil - 2015)をDVDで。
日本劇場公開があるかと大いに期待があった作品だが、結局バカみたいな高値をのむ買い手がなく、インド人の自主上映さえ行われなかった一作。見るのはこれで二回目だが、物質主義への痛烈な批判をコマーシャルという物質主義の象徴をツールとして繰り広げる。実際にとめどのないCM的美麗映像の奔流に膨満感で破裂しそうになる。電車の上のアクションシーンあたりで、満腹リタイアしそうになった。マラヤーラム映画ファンとしては、スレーシュ・ゴーピの使われ方が、新鮮でもあり、実人格を見抜いたキャスティングみたいに思え恐ろしくもあり。