Chunkzz (Malayalam - 2017)をDVDで。
Oru Adaar Loveの公開が俄かに現実味を帯びたので、改めて調べたところ、監督には2本の前作があり、しかもどちらもDVDを架蔵していることが分かったのでウキウキ鑑賞。そして見終わってかなりドンヨリ。じつはこれ、2017年の作品中ではかなりのヒットだったようなのだ。ただし批評家筋からは酷評の嵐。学園ロマンスと見せかけて後半はアダルトコメディー。それは良いが、性的マイノリティーへの差別やミソジニー、肌の色差別などを笑いの燃料に活用していて終わってる。しかもトリックを仕掛け最後に種明かしするという構成を取りながら、そのトリックに全くロジックがなく、種明かしの快感すらないのだ。男子学生たちは結構リアル。そこにクイーンとして現れるハニー・ローズ姐さんは、2歳年上という設定にしてみたって無理がありすぎる。しかし後半のアダルト展開をやってくれるのはハニー姐さんぐらいしかいなかったのだと思う。一番ショッキングなのは、この作品がU指定で、善男善女や男女学生さんたちが大挙して劇場に押し掛けて無邪気に楽しんだってところかもしれない。