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Adventures of Omanakkuttan (Malayalam - 2017) をDVDで。 

何かで良作と目にしたので「時間ができたら見るリスト」に入れてあったのだけど、見た後にレビューを漁ったら酷評の嵐だった。コミュ障気味の冴えない若者の現実逃避ファンタジーと犯罪が絡まり合ったブラックコメディー。元ネタは『ウォルター・ミティの秘密の生活』という短編小説で、アメリカでは3回も映画化されているという。各種の批判はまあ分かるけど、あえて良かった点を挙げると、1.マイソールと言う絶妙な設定、2.アーシフ・アリの演技者としての成熟、3.バーヴァナのキャラクターの魅力、というあたり。鬘にまつわるギャグは大笑いではないがニヤリとさせるものがあった。やはり一番好もしかったのはバーヴァナかな。派手好き、利己的で騒々しく、脱法気味の謀略も厭わないアグレッシブな女性なのに、憎めない魅力を持っている。彼女がセルフダビングでカンナダ語を話してるだけでも何か大変なものを見せてもらったような気になる。最終局面で罰を受けるのだが、その罰も決定的な打撃にはなっておらず、改悛などしないだろうと思えるのがいい。

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