F2 Fun & Frustration (Telugu - 2019)をイオンシネマ市川妙典で。
いわゆるサンクラーンティの季節もの商品として作られたコメディー作品。本命視されていたVVRとNTRとがどちらもコケた(あるいはヒットにならなかった)ので、繰り上げ当選的にブロックバスターになった。喋くりの笑いに乗れない(字幕を読むのをほぼ放棄していた)のは承知の上だったけど、それを割り引いてもどうも白けた。縁起もの映画にポリコレ的観点からのケチをつけてもしょうがないが、やはり伝統的な家族観が透けて見えるものだった。ナーサルのおっさんの説教「男の生活には職場や、友達付き合い、家庭生活etc.の多面性があるが、女にとっては夫が全てなのだ」とか、はああ?導入シーンでタマンナーはヤリ手の銀行ウーマンと紹介されてたやないけと虚しい突っ込み。おふざけの中で唯一笑ったのは、メヘリーンが学園祭リハで超絶芸を披露するところで、ムーンウォークの次はヴィーナーステップ!とやりかけて、ワルンが「それだけは駄目~」と止めるくだりぐらいか。仮に字幕付きのメディアになったとしても、笑いはほぼ理解できないだろう。完敗。