Mahakavi Kalidasu (Telugu - 1960)をDVDで。字幕なし。
Kaviratna Kalidasa (Kannada - 1983)を以前字幕付きで見ていたので、だいたいの筋は追えた。粗野な羊飼いが色々あって文人王の娘婿になるが、無知文盲だと分かった妻に愛想をつかされる。女神に祈ったところ詩の才能を授けられたのは良かったが、それまでの記憶をすべて失い単身旅に出る。この女神からの恩寵のシーンが最大のクライマックスなのだが、それ以降の公判はややダレる。他国の宮廷で大詩人として持て囃される夫を追って身分を隠した妻がやってきて、なんとか復縁しようとするのだが、記憶を失った夫は取り合いもしない。一方宮廷の踊り子は詩人に秋波を投げかけ…と三角関係メロドラマをひとしきり展開したのちに再び女神の恩寵で記憶を取り戻し、大団円。女神から詩作の才能を授かるところまでは口承伝統にもあるようなのだが、後半部はどうも文学としては辿れないもののようだ。おそらくは大衆演劇起源。このやや退屈な後半が伝えるメッセージとは何なのか。夫を馬鹿にすると罰が当たるという婦道訓的なものなのかどうなのか。