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Vinaya Vidheya Rama (Telugu - 2019) を川口スキップシティで。 

酷評以外の嵐だったが、開けてみればボーヤパティ節絶好調で全然文句ない。テルグならではのポトラックもここに極まれり。盛大に繰り出される大殺戮は正月らしい大盤振る舞いのめでたさだし、相変わらずの家具店・アパレル店の広告みたいな現実感ゼロのスイートホーム描写もお約束。テルグ映画が無邪気に持つ偏見も。しとやかさを至上価値とする女性観、ビハールを舞台にすればどんな無法地帯でも描いていいと思ってる中華思想、イージーにムスリムの宗教慣行をアクションに取り込む唯我独尊などなど。偏見で一番印象的だったのが、屈服させた相手にバングルをさせて「女の腐った奴」として屈辱を味あわせるシーン。また同じく足鈴輪を着けて踊らせるという辱めは、男性舞踊家及び芸能人全般への蔑視が前提。チャランはボディビル、踊り、殺陣、いずれにも精進のあとが見られる。けれど、優しい女顔で殺気を出そうとしているのには相変わらず痛ましいものを感じる。ヴィヴェーク・オベロイとプラシャーントは哀愁漂い、シナリオが用意した以外の感情をもって見てしまう。

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