NTR Kathanayakudu (Telugu - 2019) をイオンシネマ市川妙典で。
会場の埋まり具合は8割程度だったか。全観客の少なくとも3割は日本人。こんなマニアックな映画にこれだけ日本人ファンが訪れるのもラーナー効果。二部作の前半なのでまだ評価はしにくいが、ずっしり腹に溜まる感がすごい。当たり前だが公式伝記映画なので、生臭かったりちょっと滑稽だったりする部分は綺麗にロンダリングされてる。初クリシュナ役での周囲の反応とか、ANRとのライバル関係、あと災害復興慈善活動中のよろめき事件とか。映画界のあれこれはもちろんのこと、戒厳令下のマドラスの様子とか、謎のグルとか、知らないことが多かった。主演作を自ら監督するシーンでは、キンキラの神様装束のままでアクション!とか言っちゃうのが凄かった。ああいうのは助監督にやらせるんだと思ってたから。ただ綺麗にまとまった本作に対して、後編は大波乱なしでは済まされない内容。綺麗な本作で関係者(特にCBN)を篭絡してから、スキャンダラスな後半をどさくさで封切っちまうのではないか、実は後半は1時間しかないのじゃないかとか、妄想が膨らんで止まらない。