Sahukara (Kannada - 2004)をVCDで。字幕なし。
『ムトゥ』をこないだ見て刺激されるものがあったので観てみた。字幕はほとんどいらないレベルのカーボンコピーのリメイク。しかも動物のショットやロングショットなど、恥ずかしげもなく『ムトゥ』からそのまま映像を引っ張って来てる。もの凄く細かく継ぎはぎしてるのだ。カンナダ映画でこういうのは初めてじゃないから仰天することはなかったが、興ざめしたのは事実。こういうリメイク契約もあるものなのか。ソングもすべて『ムトゥ』の吹き替え。これはARRの唯一のカンナダ語の仕事としてカウントされるのか。9年前のオリジナルと継ぎはぎするために、衣装などはそっくりに復元されていて、ご苦労なことだ。唯一の新機軸は、主人公とその父を別々の俳優が演じるようにしたこと。父を演じる老けメイクなしのヴィシュヌヴァルダンには感じ入るところがあった。それから、オリジナルの「菜食主義者の鶴」ソングで凄いインパクトだったあの人は、ここにも同じ役柄で登場して、お色気度は倍増していた。特に面白くはなかった、しかし原作についての新たな発見があったのだから感謝しなくては。