〔Retrospective 18/08/30〕Mahanubavudu (Telugu - 2017)を機内上映で。多分短縮版。
OCD(obsessive compulsive disorder)を患う若者を主人公にしたロマンス&シチュエーショナル・コメディー。そもそもインド人でOCDというのが想像を絶する存在だが、本当にいるのか。いるのだとしたら、毎日が極限状態の生活を送っていると想像されるのだが、そのあたりは映画はサラリと流す。本当に病気の者に寄り添う気がないのは明らか。というか病気と思ってないのかもしれない。シャラヴァナンドやナーニといったビッグバジェット系ではない、別の言葉で言うとアクションやダンスで大向うを唸らせることができない俳優にとって、脚本は本当に命のはずだが、こうした奇をてらった設定にすることで、それがクリアできたと思ってしまうことは多いように思う。そして、その設定が生かし切れずに後半に失速して糸の切れた凧になってしまうのも必然的。でも、奇をてらった系が好きな観客にはそこそこ評価されてしまったりする、その手の困った一本だった。