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『あまねき旋律(しらべ)』を試写で。 

ナガランドの民謡に日本語の訳詞がつくなんて、まあありえないことだし、これは稀有な経験。伝統的な野良の労働歌「リ」がキリスト教の影響によってどのように存亡の危機に陥り、またそこからどのように復活したのか、そのあたりがもっと知りたくなった。それだけじゃなく、キリスト教そのものと人々がどのように折り合いをつけているのかも。作中に写る村の風景は、ただもう質素で愛想のない、インドの辺境地帯そのものといった趣で、そのなかで聳え立つ教会が異様なインパクト。意識したのかどうかは分からないが、ノイシュヴァンシュタイン城(あるいはDLのシンデレラ城か)のダークなパロディのようにも見えた。インタビュー的部分では、メインランドとは異なる、農作業における両性間の平等のようなものが透けて見えた。ナガランドだけではないけれど、インド北東地方の、インド英語じゃないバリバリ米語によるレベルの高いロック、ヒップポップ、ジャズ(非マサラ風味)の源流は何なのかさらに探求したくなる。

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