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『英国総督最後の家』を試写で。 

『ベッカムに恋して』と同じ監督だと覚えていたらもっと期待値低かったかもしれないけど、いい具合に忘れていてよかった。9割がたが英語台詞の英国映画ながら、ほぼインド映画として鑑賞。ルイス・マウントバッテンのイメージが違うのとアンベードカル博士が出てこなかったことを除けば満点の読後感。歴史に翻弄されるインド人カップルの恋模様も面白かったが、やはり醍醐味は密室のパワーゲーム。夫が軍人で妻が左翼的なマウントバッテン家内のディベートから、深く静かに始まっていた東西冷戦構造とチャーチル戦時内閣の秘密報告書まで、政治劇が鮮やかに描かれる。分離独立をどうしても阻止したいガーンディーが初代首相をジンナーにすべしと主張し、ネルーが猛反対したというエピソードは史実なのだろうか。プレスに記述のあったThe Shadow of the Great GameとFreedom at Midnight(今夜、自由を)が読みたくてたまらなくなったが読む暇があるだろうか。

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