Naa Peru Surya Naa Ill India (Telugu - 2018)を川口スキップシティで。
期待値が低かったが予想外に良かった。陸海空の三軍のうち、陸軍の人気がダントツという不思議の国インド。そして主人公は士官(候補生)だろうと予測していたのだが兵卒だった、これも驚き。一兵士が、前線であるボーダーに赴き、12億人を背にして自分が国を守っているという気持ちになりたいと切に焦がれる、というインドでしかありえない設定。台詞のいちいちが考え抜かれており、ゆっくり味わいたい内容だったので、時に三段になったりする字幕が歯がゆかった。どこまでもアッル・アルジュンの一人芝居で、ヒロインには活躍の余地がないのは明らかだが、それでもその造形には「アルジュン・レッディ以後」が感じられた。アルジュン・サルジャー以外のその他のキャストも実に勿体ないというか贅沢な使われ方。サティヤ・クリシュナンなんか、サーイクマールの娘役だと思ってたら奥さん設定で吃驚。悪辣な土地マフィアにすら愛国心があるという斬新なソリューションが凄かったが、そこから終盤にかけての展開がちょっと荒っぽかったのだけが残念。