Thondimuthalum Driksakshiyum (Malayalam - 2017)をDVDで。
評判を聞いて早く見たいと思ってたのにほったらかし、国家映画賞まで獲ったというので順位繰り上げでやっと見た。しかし字幕が分かりにくい。ストーリー自体は単純なのだけど、幾つかある結節点でのロジックが分かりにくい。国家映画賞審査員はもっとまともな英語字幕で見ることができたのだろうか。途中まで警察の腐敗を抉り出すのがテーマのようにも見えたのだけど、そうは着地しなかった。コソ泥プラサードの仕事哲学のようなものも語られるのだけれど、Munnariyippuでの善悪の彼岸のような抽象性はない。色々と問題をはらんでいる人生の断片がリアリティを持って語られるのだけど、読後感はとりとめない。監督の前作のMaheshinte Prathikaaramでもそうだったしなあ。こういう作品でネイティブのマラヤーリーとの越えられない壁を感じる。しばらく時間をおいてもう一回見てみようと思う。