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CIA: Comrade in America (Malayalam - 2017)をDVDで。 

スタイリッシュなヴィジュアルのポスターで期待を掻き立て、そして封切り後に「スタイルだけで中身なし」と酷評されるところまでセットでこそのアマル・ニーラド作品。今回は、ユーモアと社会問題とを加えようとしたところが新機軸か。ドゥルカルの、何があっても基本的にはへこたれないノンシャラン・キャラクターは、膨らませれば面白いものになったと思う。いなせな赤旗野郎という独自の美学については、さらに作例を集めていきたい。ただ、ここで描写されている若きコミュニスト・リーダー像は、学園ものに出てくる番長と同じものに見えるが。あと、パーラーのクリスチャン・コミュニティが舞台というのも興味深かった。後半のニカラグア~メキシコ~USの道行きは、観光映画になるまいという抑制が感じられはしたものの、やはり甘さがあった。最後の場面でこれ見よがしに振りかざすのは赤旗じゃなくドーティーというのがナイス。作中の台詞にある、生地で受けた教育への生地での恩返し(高給を求めて学国へ移民するのではなく)という主張は響くものがあった。

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