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ダンガル きっと、つよくなる(Hindi - 2016)を試写で。 

これは公開時に現地で見ていて、カットの確認のために行った感じがあるが、161分を140分にした編集は大変巧みだったと思う。もちろんカットによって良くも悪くものズッシリとした読後感を減じてはいるのだが。日本語字幕がついてより鮮明になったのは、女子のエンパワーメントという要素。これについては賛否両論があり、印度でも大ヒットを記録した中国でも論争があったようだ。それをアーミルがハッキリと台詞にして口にするシーンは感動的なのだが、それが最初から親父の意図だったのか、後つけだったのかという問題も含め(通してみれば後つけだったと判断される)。まああと、「銀・銅じゃ意味がない、金を獲って初めて記憶される」というのと共に称揚されるナショナリズム。「競技を楽しめればいい」などという痩せ我慢的嘯きをブッ飛ばす、上昇機運にある国だけがもつ、曇りのない上昇志向。それが余りにも眩しくて、日沈むしょんぼりとした国の中年は唖然として見るしかない。五輪実況さながらの迫真の試合シーンは素晴らしい。観てるだけで運動した気分に。

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