Aadhi Parasakthi (Tamil - 1971)をDVDで、たぶん10年ぶりぐらいの二回目。
やはりこの作品は1975年ヒンディーのJai Santoshi Maaとの繋がりを考えなければいけない気がする。ともあれ、テルグの黄金期の神話映画の洗練と荘重に慣れ親しんでいると、この作品の映像技法は素朴というか田舎臭いというか。特撮の怪獣映画を見ているような気にすらなる。どこまでも土臭く、またシヴァ寄りであるタミルの神話映画の特質が100%出ている。ただ、踊りはやはり見事なもので、途中のやや退屈な説話を我慢して見た後の、最後のジャヤラリターによるシヴァの降臨を招く踊りには息をのむ。まさに弾けるという感じ。シヴァリンガを再アクティベートするくだりの性的な隠喩も、ジャヤラリターがやると偉大なシャクティそのものに見えてくるのが凄い。最初見た時にはヘナヘナとなったジェミニのシヴァ神も、これはこれでありだと思えるようになった。