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Kakitha Poogal / Paper Flower (Tamil/2026)を東京国際映画祭で。 

チェンナイ・ブックフェアに出店する出版社の社員あるいはアルバイトの若者。乗合バンで懐かしい顔を見かけ、しかもその相手が同じブックフェアの別ブースに出店する出版社に勤めていることが分かる。14日間のうちに二人は打ち解け、最初は他人のふりをしていた女の方も12年ほど前の交流を思い出す。しかしブックフェアの終了の翌日彼女はマドゥライの家に戻るのだという。彼女の婚約式の映像が食い下がる男に送られてくる。父との絆が強い彼女の陰には何らかの経済的苦境があることが暗示されるがはっきりしない。パブロ・ネルーダ詩集を読む男、アリストテレスの「詩論」を探す女、裕福ではなくとも文の人である男女の交流というのは珍しい。しかしストーカー行為は堂々と描かれ、「純愛無罪」で押し切る。そしてヒロインもそこを責めることはしない。この辺はどう取り繕っても2000年代の感性。前作『To Let』の方が作品として完成度が高い。そうは言っても冒頭の詩やブックフェアの人間模様などを丹念に拾うあの空気感には捨てがたいものがある。

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