Oru Durooha Saahacharyathil (Malayalam/2026)をNTFLXで。
『ジャパン・ロボット』の監督と知ってれば予測できたかもしれないが、知らずに田舎コメディー+若干シュール味トッピングだと思ってたら足を掬われた。お見合い相手ミニを除く全てのキャラが奇妙な癖あるいは激烈な過去を持っている。寝たきりの兄の介護を15年続ける主人公は10年生落第の病院の雑用係。うだつの上がらない男が状況に流され狂気に陥る過程を描くが、メンタルヘルスがテーマのミニマリズムの古典作群と比べ、異様に込み入った特殊中の特殊が積み重なるのは『Eko』に似てるかも。他人の身に起こることの予知夢、ベトナム戦争の有名な写真のリテイク、奇妙な名前の新聞、スタンドのない二輪車、キルビルの衣装、ジョーカーのメイクなど、世界の軸が微妙にずれていることを仄めかすあれこれが埋め込まれていると読んだ。ただし、どのレビューも終盤の飛躍を非難している。最後にアルミの父がマルコスと判るのも意味があったのかどうか。心神喪失の兄にオジの声色で話しかけたり、徐々に追い詰められて狂気の笑みを浮かべるKUBOは良かった。