Irakal (Malayalam/1985)をYTで。
素人篤志家によるものと思われるマニュアル字幕つき。Jojiの下敷きになった名作と聞き。共通点はシリアン・クリスチャンの父権主義的名家が舞台なこと、司祭が介入すること、主人公の犯罪が刹那的であること、山中の僻村であること、危機の時代(片や非常事態下、片やコロナ禍)であることなど。大家族で登場人物は多いが、錚々たる名優がひしめいてキャラクターがくっきり浮かび上がり、迷子にならない。万年木っ端脇役だと思ってたガネーシュ・クマールが主役を張ってたとは。ただ、目つきの悪さを買われただけで、それほどすごい演技はしてない気がする。後ろ暗い秘密を抱えた悪い女役のシュリーヴィディヤの魅力。だらしない奴役のスクマーランのはまり方。ただ、邪さや不気味な心理を表現するBGMは当時流行りのビヨーンていう電子音満載で悪趣味でいただけない。そういう見地からしてもThoovanathumbikalの音楽は革新的だった。カレッジでのラギングがこんなに昔からあったとは知らなかった。シリアン・クリスチャンの名家のいざこざ物の源流の一つと言っていいか、もっと遡れるのか。