パヤル・カパーリヤー短編トリロジーを早稲田松竹レイトショーにて。
「世界をひらくまなざし アノーチャ・スウィチャーゴーンポンとパヤル・カパーリヤー」特集の一部として。二本立て鑑賞可能なシステムで『AWIAL』の後だったにしても、150席の6割以上は埋まっていたのではないか。いかにも学生街の名画座で老若男女が入り交じり、しかし推し活勢はほぼいない感じだった。PKの短編は全4作あるが、なぜそのうちの3つがトリロジーと呼ばれるのかの説明はないが、実見してみると、配偶者が近くにいない女性がメインの語り手であるという共通点があることに気づいた。つまり『AWIAL』を準備するものだったということだ。他に共通する作風として木々の騒めき、海鳴り、地鳴り(のようなもの)、耳の中で響く音(モスキート音的な何ものか)がサウンドスケープを形成し(『ANoKN』に通じる)、言語の多様性、民俗画的なアニメーションの挿入など。①The Last Mango Before the Monsoon (2015) は初上映で邦題は『ラストマンゴー・ビフォア・モンスーン』レンブラント的ビジュアルからタルコフスキー的なものへ。