Sherdil: The Pilibhit Saga (Hindi/2022)をNTFLXで。
まさかのシュリジト・ムカルジー監督作が、(ヒンディー語作品だが)ネトフリにあると知らず驚いて即刻観た。ウッタル・プラデーシュ州の僻村の村長ガンガーラーム46歳が、野生動物に農地を荒らされて困窮する村の現状を訴えるが、インターネットでの申請すら知らない彼は役所で相手にされない。帰村した彼は自分が癌で余命3カ月だと言い、一人で森に入り虎に食われて死ぬと宣言する。虎に襲われて死亡した者には政府から100万ルピーの見舞金が出ると知ったためだった。実話に基づいているとはいえ、既に古譚の雰囲気が漂う。森の空気を疑似体験する映画としては良かった。プレクライマックスとエンディングに関しては予測可能で驚きはない。中盤から登場する違法ハンターのジム・アハマドが、髪はドレッドなのに服は汚れていないとか、色々ご都合主義なのだが、御伽噺だと思えば気にならない。ソングの歌詞にはカビールが何度も登場し、バウルのテイストも微かにある。動物を保護するのに農民を無視する政治、そして熱しやすいインターネット世論、商業主義への風刺。