Firefly (Kannada/2025)をオンラインで。
シヴァンナの娘のプロデュース作品。ふーんという程度だったけど途中でシヴァンナがカメオで出てきて吃驚。アメリカで働き、4年もインドに帰っていなかったヴィッキー。従兄の結婚式のためマイスールに戻った彼を、陽気な両親は空港に迎えに行く。帰り道のハイウェイのトンネルで、暴走トラックに突っ込まれた車は横転し、両親は死亡、ヴィッキーは3か月も昏睡状態に陥る。眠りから覚めた彼の心的外傷後ストレス障害(PTSD)からの復帰を描く。とはいえ、医学的な描写はほぼなく、ポップでコミカルなタッチで素っ頓狂な主人公の行状が繰り広げられる。監督・脚本・主演のヴァムシ・クリシュナ・シュリーニヴァースは監督としてこれがデビュー。マイスールが舞台でも実景ロケはほぼなく、遊園地的なカラフルなセットを背景に、コミックブック的なおふざけが繰り広げられる。後半には貧しい農夫なども登場するが、変なキャラの一人という程度の位置づけで、リアリティーはあまりない。ただしその妻の口にする台詞がキーとなる。『お気楽探偵アトレヤ』と同じく、ヒンドゥー教徒の墓地が画面に頻繁に表れる。