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Nanpakal Nerathu Mayakkam (Malayalam - 2022/2023)をNTFLXで。 

近年のLJP作品は見た後に解説を読み、さらに作品を見返したく(可能なら脚本と突き合わせて)なってしまう。本作も解釈・考察が山盛りで、①憑依説②夢落ち説③多重人格説など。タイトルが「午後の夢のように」と英訳されたこともあり②が有力だが、直訳は「白昼のまどろみ」だ。自分は①と、劇中登場人物が言っていた「芝居してる」説の中間をとりたい。純粋な夢落ちなら、スンダラムの家族や隣人のリアクションなどスンダラムの関与しえない第三者の描写をあそこまで細かに描かないはず。主人公は何者かに命じられるままに、24時間近い時間を別の人格を演じていたのだと思う。命じた何者かの目的は分からない。主人公は役になりきって完璧に演じたが、自分を認めない隣人など現実との齟齬により苦しむことになる。午睡から醒め、幕が下りたことを知った瞬間、彼はそそくさと舞台衣装を脱いで帰路に就く。劇中では映画音楽や名台詞が流れ続け、運転手は「人生は芝居」と嘯き、ラストではダメ押しで「Oridathu」 (ある場所で) とある。

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