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Pakalum Paathiravum (Malayalam/2023)をオンラインで。 

KUBO目当て。カンナダ語映画のリメイクで、同作はカンナダの戯曲の翻案。その戯曲は英文学作品に遡るらしい。そして映画では南インドの他の3言語圏でリメイクというカ映画の久々の快挙。ストーリーは単純で、中国の説話か何かにあった山中の苫屋に一夜の宿を請うた旅人をその家の住人が襲うというもの。本作の舞台はカルナータカ州境近くの携帯の電波の届かない村で、そこにナクサルモチーフを絡めた。太古の昔に読んだイリフ&ぺトロフの『 十二の椅子』(世界ユーモア文学全集6)並みに後味の悪い結末。悪が誅されるがカタルシスがない。ラジーシャ・ヴィジャヤンの鬼気迫る演技。それに対して、KUBOは神秘的で、影のある謎めいた男として、常に上手を取る存在として現れる(最終シーン以外は)。オールバックで悪い顔をして、セクシーですらあった。後ろに目がついてるんじゃないかというくらいに全てを予測し、心を読み、裏をかく存在なので、最終シーンにももうひと捻りあるかと思ったのだが、超人ではなかった。そもそもあのお宝はどうやって得たものだったのか。

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