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Idly Kadai (Tamil/2025)を川口スキップシティで。 

タミル人の姿はほとんどなし。ダヌシュ監督・脚本・主演。手作りとアヒムサーと菜食(聖牛保護も?)を前面に出した反都会・反資本主義の田舎映画に吃驚。次作ではきっとまた血みどろをやるだろうダヌシュが、こういう狙ったテーマを選んだ事で感情移入なく冷静に観た。ウスタード・ホテルとスワデースの合わせ技とのレビューも見たが、ヴィクラマンの人情とバーラティラージャーの田舎ロマンを今日の洗練されたスタイルで再構築したものでもある。TGIKではミキサーの使用を認めない舅を悪者として描き、本作では手作業のグラインド礼讃(作業するのが男であるとはいえ)をするなど、インド映画の広がりを感じる。甘やかされすぎて自我が肥大し無茶苦茶をやった息子を前に、最後に主人公にこいつを殴ってやってくれとか言う親父はかなり能天気。大金持ちの本拠地をバンコクにしたのが新鮮。都会から田舎に行くと都会での大ごとが別世界に思えてどうでもよくなってしまうというあの感覚は分かる。若い頃のシヴァネーサンを演じた役者が良かった。ロケ地はテーニ、ポッラーッチ、マドゥライあたり。

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