Maareesan (Tamil - 2025)をNTFLXで。
タイトルの意味がよく分からない。黄金の鹿として餌食を呼び寄せるという逸話からか。認知症老人を食い物にして金を搾り取ろうと考える小悪人が老人と共にナーガルコーイルからティルヴァンナーマライまで二人乗りの盗んだバイクで出かける。直線距離が480㎞、ギリギリ何とか現実にあり得ると許容できる距離か。しかしのその老人は認知症でも何でもなく、秘められたミッションの隠れ蓑としてむしろ小悪人を利用していることが後半に分かる。ただ、アーシュラムのチャーリが語る過去の話とか、要るのか要らないのか分からないエレメントも(チャーリも共犯だったか?)。驚きはコーヴァイ・シャーララのお巡りさん。大した活躍はしないけど変にカッコいい。Vettaiyanを見た後に本作を見ると、古臭い復讐・私刑ドラマはどうよとう気になる。そこで映像作家は法廷の場面で「幼い女児を犯すことに喜びを見出す者がいるように、私はそうした連中の殺害に喜びを見出す」と言わせた。つまり正義の執行者・法の代理人ではなく、自身もまた快楽殺人者としたのだ。Vettaiyan効果は意外に大きい。