Bougainvillea (Malayalam/2024)をオンラインで。
ジョティルマーイの11年ぶりのカムバック作、その夫アマル・ニーラドのものとしても久しぶり感があるが、もちろん目当てはKUBO。公開前からANらしいウルトラスタイリッシュなポスターに期待をそそられていた。そのポスターの雰囲気からギャング映画なのかと思ってたけど、意外にも古典的なサイコ(パス)・スリラー。原作が有名らしく、原作と比べてクサすレビューもちらほら。しかし大体決まりきったストーリー進行を丁寧に積み上げる心理描写は繊細で手が込んでいる。ファファでさえもテンションを積み重ねるための一つの道具でしかない。8年前の事故で記憶障害その他の精神疾患を患うことになった妻とそれを献身的に支える医師の夫がイドゥッキ県クッティカナムに住む。夫は先祖から受け継いだ邸宅も別に持つが、そこはファームハウスとしている。ある時若い女性の失踪事件に妻が関わった疑いで警察が彼らを訪れるというもの。最終シーンでジョティルマーイがシネイド・オコナーみたいな姿で登場し、そこからダンスにもつれ込む。そのダンスでKUBOが踊ってるのが至上のご褒美。