Mahavatar Narsimha (Hindi/2024)を川口スキップシティで。
観客は自分を含め9人。トレーラーの作画のヘナヘナさ加減で期待値最低ながら、勉強と思って見た。ホンバーレなせいかKGFやサラールを彷彿させる構図あり。明らかに子供向けではあるんだけど、ディティが夫を誘惑する場面から始まっていた。作画はこれまでに見たどの印度アニメよりも精緻で特に戦闘シーンは良かった。日本アニメの、風景はどんどん油絵になっていくのに人物だけが平たいというのと比べると、むしろこっちのほうがいいかも。しかし人物の顔はインドによくある不思議なデフォルメと陶器感。しかも階段の上り下りのような人間の当たり前の動作がロボットみたいにカクカクしている。ヒラニヤカシャプが自ら神であると宣言し、ヴィシュヌ派・シヴァ派の対立には蓋をするナラティブ。イメージで鮮烈だったのはブーデーヴィの造形と、ヴィシュワルーパム、そしてその後のプラフラーダの陶酔のシーン。最後にシシュパーラだったか何だったかが画面に出て、続編を暗示。それからアホービラムに始まるナラシンハの名刹が5~6(パキスタンのものも含む)紹介されていた。