MAD (Telugu/2023)をNTFLXで。
前情報なしで観たけど、構造は『きっと、またあえる』(2019)と同じ。同作の舞台が超名門大学で、しかも話の聞き手の置かれた状況が洒落にならないのに対し、こちらは「寮の環境が良くないから工科大学をやめたい」という程度で、それに対する説得としての本編は人間同士の直の触れ合いがあってこその大学生活という真っ当なもので安心した。基本的にお馬鹿ギャグの数珠繋ぎで、笑えるかと言えばそれほどじゃないけど、こちらにとっては若者の生態を覗き見るという趣旨なのでそれは構わない。学園群像ものには、そうは言っても一人はヒーロー格としてスポットライトを浴びるキャラクターがいるのだが、本作ではそれが割と控えめで、「男は黙って~」型のバスケ達人として登場する。しかしこのキャラは硬派として登場しながら途中からフニャっとしたものになり、最後に大金持ちの息子と分かる。何じゃこれと思ったら、演じているのがジュニアの妻の弟であるナールネ・ニティンだというのが後から分かり、ああなるほどと思った。それ以外で冒頭に登場する学生の顔に見覚えがあるのだけれど分からずフラストレーション。