Peter Brook's the Mahabharata (8K) (English/2024)を渋谷PARCO劇場で。
173分、日本語字幕付き。1988年の舞台上演関係者によるトークで、新築されたばかりのセゾン劇場を一旦全部壊して本作のため火や水を使えるように改装したエピソードが語られ、劇場スタッフが全員アシャの服を着ていた個人的記憶と共に、バブル期の豊かさに思いを致すなど。今回の映画は89-90年のテレビシリーズ(5h18m)の散逸したフッテージを集めてレストアしたものらしいのだけれど裏がとれていない。それと2015年の舞台劇Battlefieldとの関係もさらに調べること。群像劇として奥行きをもって俳優を配置した舞台とは異なり、人物アップが多用され、どうしてもスケールが縮小された感じがする。舞台の方が断然いい。舞台を今見たらどういう感想になるか分からないけれど、映画としては、20世紀の美しい理想主義を遠い目で眺めるような気分。Deathless boyという人物ははたぶん独自のキャラクターなのだけど、かなり中二病臭がする。多国籍の俳優がその母語の影響を隠さない英語台詞が印象的。