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Aditya 369 (Telugu/1991)をキネカ大森で。 

記録を紐解いてみたところ、本作を字幕なしの劣悪なディスクで見たのは2012年だったらしい。記憶がかなり飛んでいて、しかも理解できていないところが多かった。アムリーシュ・プリが演じる悪役ラージャは骨董マニアで、そのモガンボ風の衣装や所持品に一々由来がある(ダイヤー准将の着ていたコートとか)。一番の見せ場であるクリシュナデーヴァラーヤの宮廷のシーンは、過去の鑑賞では何も分かっていなかったが、ヴィジャヤナガラ朝全盛期の宮廷に集った文学者たちAshtadiggajaによる御前での詩作合戦、さらに王自身の介入などが時間を取って描かれ、英語かぶれでテルグの古典文芸に関する知識のない“最近の若いの”に対する啓蒙の意味を持つのではないかと感じた。テナーリ・ラーマクリシュナは通俗的な頓智譚の主人公ではなく、宮廷のトップの大詩人と言う扱い。他にDhurjati、Narasaなどの詩人の名前。ティンマラスはアッパージと呼ばれていた史実をなぞる。舞台はマドラスではなくハイダラーバード。第三次世界大戦後の2504年の世界にもチャールミナールがある。

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