Kuberaa (Telugu/2025)を川口スキップシティで。
巨悪に切り込んだため免罪を着せられ刑務所に入ったCBI捜査官。新規開拓して掘り当てた海底油田を公共に供さずに私物化したい富豪実業家。ティルパティの乞食デーヴァ。富豪は元捜査官を雇い、違法取引により得た巨額の資金のロンダリングを命じる。元捜査官は無学で文盲の乞食4人をインド全土から引き抜き訓練して受け子に仕立て上げ、彼らを手取り足取り導かれスイス銀行に口座を作る。パスワードと虹彩で認証するシステムだが、一旦資金洗浄が終わると受け子は殺される。その仕組みに気付いたデーヴァは逃亡する。大富豪が違法行為をするために貧乏人を囲うという話は最近流行なのか。政治風刺かと思ったら金融犯罪アクションスリラーだった。社会の底辺にいる主人公でありながら、そこはシェーカル・カンムラなので(タミルのダリト映像作家たちなどとは違い)そこはかとない上品さと楽観性がある。ダヌシュのためにテーラーメイドされたような主人公像。3時間もあるのに、独立したソング・ダンスは1曲だけで、それが非常に効果的。物乞いの多い年の代表としてティルパティが挙がるのは方便か。