We Are Faheem and Karun (Kashmiri/Hindi/2024)をユーロライブにて。
第32回レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)上映、邦題は『カシミールのふたり ファヒームとカルン』。上映後トークが酷かったことは別のところにぶちまけたので省略。字幕もまあ監修が入ってないのはよく分かった。カルギルにも近いグレズ渓谷で、民間の警備会社から派遣されて検問を行っているケーララ人のカルン。コルカタから帰省して来た現地人ファヒームと知り合い、2人はお互いに惹かれ合い、奥ゆかしいやり取りにより相手がゲイであることを確信して相思相愛になる。二人の間を引き裂くのは宗教の違いではなく、グレズ渓谷という土地を巡る立場と個人史の違い。文芸的なスケッチでありながら、脇役に至るまでの個人のキャラクターを描き分けるのは『I AM』と共通。あとから読んだところによれば、舞台設定と同じグレズ渓谷でオールロケを敢行したという。今年4月のあの事件前だからこそできたことか。そしてやはり舞台設定は19年8月以降のものなんだろうとも。ケーララ人役の彼は本当にケーララ人だったので吃驚。