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Kapurush (Bengali/1965)をオンラインで。 

邦題『臆病者』。僅か70分の文芸的一作。よく文芸作品から映像が想像できることがあるが、本作はその逆で、小説の文言が浮かび上がってくるような不思議な感じ。「Kapurush-O-Mahapurush」と括られているのは、単に上映時間が短いものを「合本」したというだけなのか。ショミトロ・チャタルジー、マドビ・ムカルジー、ハラドン・バナルジーの、ほぼ3人だけの芝居。若い脚本家が義理の兄弟のいるハシマラを目指して旅するが雇ったタクシーが故障して立ち往生する。場所は不明ながらシリグリ回廊のシリグリが最寄りの都市。たまたま出会った紅茶プランテーションの農園主に助けられその邸宅で一夜を過ごす。この農園がビハールなのかベンガルなのかよく分からない。農園主は「年に何度か困ったベンガル人を助けることがある」と言う。2人が着いた屋敷には、農園主の妻がいたが、彼女は脚本家の学生時代の恋人だった。表情だけで語らせる回想部分の演出が見事。時代が時代だけあって男性2人がニコチン中毒のように煙草を吸いまくるが、これに意味を見出すのは見当はずれなのだと思う。

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