Thudarum (Malayalam/2025)をスキップシティで。客席は7割以上の埋まりだったか。
ベンツというあだ名シャンムガムのトドゥプラあたりに住む男。元はマドラスでスタントマンをやっていた。妻はタミル人。現在はアンバサダー・マーク1で白タクをやっている。息子の友人に傷をつけられた愛車を修理に出したのがきっかけでドラッグ疑惑に巻き込まれて警察の世話になる。悪徳警視に付け込まれて死体運びの手伝いまでをさせられるが、その死体が誰のものか知り、復讐の鬼となる。ラル様きゃわわから、シャワーのサービスシーン、重量感あるアクション、魂の奥底からの慟哭まで、満漢全席。しかし全体としては衒いのない一直線の作劇。フラッシュバックを多用したり象徴的表現を採ったりなどの凝り方をせずに、俳優モーハンラールの力を信じ切ったまっすぐなメッセージ。主人公の無双を説明するためにスタントマンの過去を設定する律義さ。マンムーティの踊りとはThuruppu Gulanのものか。家族を守るために戦う姿はDrishyamの反転画のよう。最後の回想部分でまさかのVJSが写真で出演。テイヤムの群れとの邂逅だけはやり過ぎか。