Vanangaan (Tamil/2025)を川口スキップシティで。
バーラーの作品はトラウマ級の痛そうな描写があるから躊躇ってたけど、見て良かった。ナーガルコーイルのカラフルさ、何とも言えないユーモアが印象に残った。2004年大津波で家族を失った聾唖の少年コーティが同じ境遇の女児デーヴィを妹として育てる。彼らの元の宗教が何だったかは名前からしか推し測れないが、二人はキリスト教徒の庇護下で育ち、いずれの宗教にもなじんでいる。コーティを慕うティーナは彼の分を補うかのように口が達者で実際に彼を助けるが、一度怒ると彼は相手が女でも容赦せずに手を上げる。アンガーマネジメントの話、性的犯罪の被害者が声を上げられない話、神話的なレベルでの(シヴァ?)神の怒りの寓話などが混じりあう。キャラクター造形にはNandhaやPithamaganからのリサイクルも。『Anna Thangi』からのイタダキもあるとのこと。冒頭で泥の中からペリヤール胸像とガネーシャ像を引き上げるイメージに込められたのは何か。シヴァージ似の牧師さんには笑った(バーラー・シヴァージという役者)。ミシュキンはなかなかにいい役を貰ってた。