再見シリーズ:Kirik Party (Kannada/2016)をDVDで。
プレビューまで書いて備えた一作だったけど、あまりピンと来なくて自主上映で1回見たきりでほったらかしだった。そもそも学園ものが合わない。中盤のヒロインの唐突な退場もあまりといえばあまりで、不条理劇みたいなのに一方で甘酸っぱい青春ロマンの味付けがよく分からなかった。再見してみて、多少印象は良くなった。欧米風ミュージカル仕立てというのはかなり斬新。初学年の借りてきた猫から最終学年のヤクザもどきへの変貌、Premamでもあったけど、無茶ながら演じ分けるラクシトは凄いと思った。最後に与えられる許し、下級生女子に助けられて心がほぐされていく過程など脚本は上手く組み立てられている。二人のヒロインの対比もいいし、年上の女性との恋愛を普通に受け入れているところも新しい。ハーサンの大学におそらくは北東州からの学生が多くいることもアクセントになっている。一方で学園もの全般から受ける、「やんちゃ放題をやっておいて、卒業式でスーツを着たら何食わぬ顔で分別臭い社会人」という図式に寒々したものを感じたりもした。