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Kishkindha Kaandam (Malayalam/2024)を川口スキップシティで。 

客入りは全体の半分強。西ガーツ山中の僻村ば舞台でティルネッリの地名が出たような気がするが要確認。ソングは全くなし。それなりに格式ある退役軍人の家で起きた拳銃の紛失事件と過去の未解決の子供の行方不明事件をめぐるミステリー。森の恐ろしさ・不吉さを重要なモチーフとする。16年前の当主の陸軍からの退役、8年前の拳銃の登録、3年前の孫の失踪、3年ほど経った猿の死体の発見、2年前の土地の一部の売却、そして2年前の次男の妻の病死。これらが提示されていき、そこに当主の健忘症(あるいは初期の認知症)と怒れる年寄りぶりや、何やら不穏な旧友の訪問、発砲事件、人間の持ち物を攫って行く野生の猿、次男の後妻への当主の敵意、姿を見せないナクサルの脅威などが合わさって最後まで気を抜けない。『Drishyam』『Ghajini』の影響の指摘はあるのだろうが、どちらとも違う森閑・沈痛と老いの悲しみの悲痛が胸に刺さる。アーシフ・アリの演技者としての成長に驚き、ニシャンのカムバックに驚いた。出汁がしみ込んだヴィジャヤ・ラーガヴァン。

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