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Kalki (Telugu/2019)をオンラインで。 

冒頭でアニメと共に長々したナレーションで固有名詞モリモリの込み入った前史が開陳されるタイプの作品。かつて存在した王家の高官の家同士の争いがインド独立後も続き、ファクション抗争と化している。その中で村の祭りの夜に起きた殺人事件。劇中でSeethakoka Chilakaの宣伝がされていることから1981年と判断できる。ラーヤラシーマが舞台のマーダーミステリとしては途中までは割と面白いのだけど、いかんせん主役がイタすぎた。ラージャシェーカルをまともに観たのは初めてかもしれないけど、この人が自分をチランジーヴィと同格と言い張るのは流石に無理があると思った。映像はどこまでもスタイリッシュ。特に殺陣は省略の美学で貫かれ、ラージャシェーカルの体が動かないのだなと察せられた。あの鬘はもう少し何とかすべきだった。後半に行くに従い神話引用が増え、クリシュナ、バララーマ、アッラー、ナラシンハと重ね称えられる主人公。ダメ押しで高貴の血まで持ってきた。これもラーヤラシーマの高級木材がキーとなっている。冒頭でやたらとラザーカルへの言及があったのはなぜなのか。

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