Cheluvina Chittara (Kannada/2007)をDVDで。
予備知識なく見始めて、10分ほどでこれがKaadhal (Tamil/2004)のリメイクだと知りがっくり。オリジナルの舞台であるマドゥライとチェンナイは、マイソール南東30kmほどのところにあるナラシープラとバンガロールに置き換えられた。印象的なラストシーンは原作ではティンドゥッカルだったが、ここでは分からず。またタミル版のテーヴァル・カーストはここではヴォッカリガ(ガウダ)に置き換えられた。タミル版122分に対し、こちらは142分ほどで、余計なソングを付け足したせいだろうと思ったが、データを見るとむしろオリジナルの方が曲数が多い。ストーリーもギャグまで含めてそっくりそのままなのになぜこうイライラするのかといえば、配役とこってりした演出にあるのだと思う。特にガネーシュは良くない。ソングシーンでもまともに踊れないため、けち臭い映像処理に頼って情けない。踊りで一番の見どころがバンガロールの下宿人たちのダンスだというのだから。カップルを助ける友人はオリジナルではクリスチャンの設定だったが、ここではそれはなかった。