Teen Maar (Telugu/2011)をDVDで。
タイトルがひどく気になりずっと見たいと思ってたけど、実見してみれば、打楽器とも、その担い手であるダリトとも無関係。中盤ぐらいでまさかと思いながら見てたけど、最終場面でLove Aaj Kalのリメイクと分かった。パワンはこの頃まではロマンチック・コメディーをやってたのかという感慨。ただ、LAKは共感ゼロの一作だったので損した気分。しかし後から脚本がトリヴィクラムだったと知って吃驚。レビューが概ね好評だったというのにもさらに吃驚。リメイクで原作の持つ至らぬところが改良されたとかそういうことは全くなく、ますますシュールなものに。まず現代パートの舞台をケープタウンにして、主人公に名誉白人を演じさせたこと。この鈍感さには怒りを通り越して唖然。通りすがりの女性をヒロイックに救助するシーンのワンパターンぶりなど色々目も当てられない(しかしパワンはここで今の嫁と知り合った)。旧時代のヒーローの方も、愛に生きた名もない男では満足できず、中途半端なヒロイズム。パワンはアイドル時代の面影をこのあたりまで保持していたか。トリシャーの演技はとてもいい。