Pushpa: The Rise (Telugu/2021)をあまや座で。
初めてスクリーンで。邦題は『プシュパ 覚醒』。1980年代にAP州ラーヤラシーマ地方チットゥールに生れたプシュパ・ラージは貧しいシングルマザーに育てられ、教育も充分に受けていない。実の父は上位カーストの有力者だったが、生前に彼を認知しなかったので、正妻の息子たちはプシュパが父の姓(インティ・ペール)を名乗ることを禁じ、彼と母を蔑んだ。彼は一介の労働者から始め、東ガーツ山脈特産の高級木材である紅木の密輸業に手を染め、驚異の身体能力、強運、大胆不敵さによってシンジケートの大物に成り上がる。その間には同業者と血みどろの戦いを繰り返して多数の敵を作り、さらに警察とも激しく対立する。シュリーヴァッリとの純愛が実り挙式する彼に向けられるいくつもの殺意が俯瞰されて第一部は終結する。RPGゲームよろしく次々と敵が現れ、どんどんパワーアップしていく。そういう点でファハドの演じる警視が最大の敵であるようなのだけれど、前の方に出てきた連中にも油断ができないという終わり方。サマンタのアイテムがエロすぎてメッセージでもあるのかと思った。