Rudrangi (Telugu/2023)を川口スキップシティで。
まさかの字幕なし。ウィキペディアで粗筋を読むも頭に入らず。しかし無心に画面を追うと大体の筋は分った。独立前のテランガーナ、共通の祖父に育てられた部族民の従兄妹が祖父の命令で幼時婚するが、領主に逆らった祖父の非業の死をきっかけに別れ別れになる。その領主と対立する別の領主に拾われた従兄の方が成長し、従妹と再会するが、彼女には従兄が仕えている好色な領主の魔の手が迫っていた、と言う話。テランガーナの部族民の蜂起の話だが、英国人もイスラーム教徒も一切登場しない。悪役領主はデーシュムク姓。ジャガパティ・バーブは『ランガスタラム』『アラヴィンダとヴィーラ』でのキャラの流用で演じている感が強いが、両作のような細やかなキャラクター造形がなされておらず、ただイタい。マムターは鉄火な女傑を熱演していたけど、なぜそうなったか、最後になぜ変わったかがよく分からず(知るために字幕付きで再見する気にもなれない)。これがデビュー作らしい監督、テランガーナ映画がテルグ映画に対抗できるようになるにはまだまだ先に長い道のりが待っていることを実感させられた。