Turbo (Malayalam/2024)を池袋ヒューマックスシネマで。
72歳マンムーティとPokkiri Raja(2010)でデビューのヴァイシャークとの3回目のコラボレーション。バイオレンスにドライブがかかると止まらないため「ターボ」の綽名を持つジョースという男。たぶん40代だが、幼少時のトラウマ体験からマザコンで、未だに独身。イドゥッキで揉め事を起こし、尻ぬぐいでチェンナイに出かけ、そこで黒社会のドンと対決する。セリフは多く、字幕も字数が多いが不思議なほどストーリーはよく分かる。ツナ缶をめぐるあれこれはグロテスクなはずなのに笑える。ラージBは不完全燃焼、端役のマンスール・アリ・カーンはきっちり使う。最後のあれは続編ありの予告なのか。それにしても本作、タミルやテルグ並みのアクションを捌けるというのを見せつけたい映像作家の野望が見えたが、ママに頭が上がらない暴れん坊の田舎者という愛すべきキャラを演じられるのはマンムーティかモーハンラールぐらいしか思いつかないというのが何とも。ドゥルカルにもプリトヴィにもその他のどの若手俳優でも想像が付かないというのは良いことなのか悪いことなのか。