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Guruvayoor Ambalanadayil (Malayalam/2024)を川口スキップシティで。 

もしやと思っていたプリトヴィラージのデビュー作Nandanam(2002)への言及は、クライマックスのキーエレメントになっていた。それでこのコメディーは一気に神の存在/不在をめぐるものへと変わる。ドゥバイで働く弱気なヴィヌと北インドで働く圧の強い男アーナンダンは親友だが、実際に会ったことはおそらく数回しかなく、それでもお互いを理解しあったつもりでいる。ヴィヌはアーナンダンの妹アンジャリとの結婚を決め、帰省する。元カノのパールヴァティのことは忘れたつもりだったが、その彼女がアーナンダンの折り合いの悪い妻で、最近やっとよりを戻したばかりだと知る。ヴィヌとアンジャリの間が揺れるとそれに合わせて周りの人間も揺れ、どたばたのうちにグルヴァーユールの神前での式の場面に至っても、自体がどう転ぶか予断を許さない。いや本当にお見事としか言いようがない作劇だが、ともかく大団円のあの爽やかな喜びはNandanamを見ていないと共有できないという意味で日本公開向けではない。それが嬉しいような悲しいような。

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