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Anjaan (Tamil/2014)をオンラインで。 

スーリヤの連続鑑賞だが、先日のSingam IIといい、2010年を挟んだ10年ほどのこの人は実は地味にスランプだったのではないか。Kakkaa~やAayiram~もそうだけど、マチズモが極端すぎる。カニヤークマーリからムンバイに列車でやってきた足の不自由な男が、兄の行方を探していると言う。その兄ラージュはかつてはムンバイを我が物顔でノシていた若手のドン。親友のチャンドルとつるんで大物のイムラーン・バーイにも不敵な挑発をするが、やりすぎて命を狙われるまでになる。この不用心さが脚本の弱いところ。二人の友情は爽やかすぎて学園ものみたい。ムンバイ暗黒街ものだから当然殺し合いと裏切りがプロットのメインになる訳だが、緊張感は低い。裏切りそうな奴は大体顔でわかるし、いきなりズドンというのもない。ラスボスは最初から予想がつく。人は沢山殺されるが意外性がないので怖くない。小道具が爪楊枝というのはちょっと笑いたくなる。サマンタとの恋路の描写はソングを加えるための付け足しでしかないけど、強面が恋に目覚める描写が案外細やかでむしろこちらの方が独創的かも。

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