フォロー

Hamid (Hindi/Urdu - 2018)をイスラーム映画祭で。 

邦題は「ハーミド~カシミールの少年」。昨年2/19以来2回目。この間色々調べたりして多少は知恵がついたけど、感想にはあまり影響しなかった。例のエッセイで批判されている諸々のことはよく分かった。特に子供を過激派に勧誘するシーンのまずさが目についたが、山を越えて戦士になりに行こうというあのリフレインは効いていた。ラスト近く、少年が父の遺物を「埋葬」する前、ひたすらに走るのは、山に行こうとしていたのかどうなのか。子供と母の愁嘆場はちょっとダレた。しかしあのエッセイの批判点を末梢的なものとして作品をかばうという姿勢も当然あると思う。ただし、そうした末梢的なところでの甘さが、全体的なメッキの塗り方の問題点が露呈するというのはあると思うし、細部の嘘の上に構築された物語に、志の高さからお目こぼしをしていいのかと思う。そしてこれは本作だけの問題ではない。最初の方で夜道で父を尋問するのがアバイだったか確認しそびれたが、たぶんそうだったのだろう。そして電池を買いに出た父を捕えて連行し、場合によっては死に至らしめたもの彼の可能性がある。

ログインして会話に参加
映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。